2011/01/18

オウム真理教関連のマンガ

僕が収集しているマンガのジャンルに「宗教系コミック」というのがあります。
その名のとおり、宗教団体などが布教活動の一環として出版しているものです。


信者」を獲得するのが目的という意味では通常のマンガと同一なのかもしれませんが、
作品/作者の信者」を獲得するのではなく、作品の題材となっている「宗教の信者」を
獲得するというのが目的なので、そこに妙なねじれが生じていて笑えるものになってます。


御託はさておき、今回はその中でも有名な「オウム真理教」のマンガを紹介しましょう。



「滅亡の日」
これが一番有名だと思います。
麻原彰晃が黙示録を解読するという内容。あれ?黙示録ってキリスト教なんじゃ…。
全三巻の予定だったみたいですが、結局この一巻しか販売されていません。


スピリット・ジャンプ全三巻
オウム信者の体験記コミック。
ノンフィクションと銘打ってますがどこまでが本当なんでしょうか?  
エピソードごとに作者が違うオムニバス形式を採っています。
昔のOliveananの挿絵っぽいガーリーテイストで描かれた二巻がオススメです。


「巨聖逝く マンジュシュリー・ミトラ正大師物語
刺殺された村井秀夫ことマンジュシュリー・ミトラ正大師の伝記コミック。

一般書店で販売されていた物は上記で全部だったと思います。


未来を開く転輪聖王全二巻
こちらはおそらく街頭で信者が無料配布していた物。
ダライ・ラマ14が実名で登場しています。裏表紙には麻原彰晃との2ショット写真も。
表紙に載っているライトセーバー的なものは作中には登場しません。

無料配布されていた物は、他にもまだ何冊かあったかもしれません。
知っている方いたら情報もらえると嬉しいです。 



あと、番外編としてこの二冊。



「悪の華 ~インコ真理教入会マニュアル~」
インコ真理教上有文浩蒼山弁護士BLコミック。
こっち関係は当時同人誌で多数出ていましたが
一般書籍として販売されたのはおそらくこの一冊のみ。


「麻原はただのオッサンだ」
麻原の側近をやっていた元信者が原作の暴露ドキュメントコミック。
一人の人間が入信して転がり落ちていくさまが興味深いです。


とまあ、そんな感じです。見方を変えて読んでみるとなかなか面白いです。
他にも宗教系コミック」で紹介したいやつあるんですがそれはまた別の機会にでも。




【追記】 

先日、知人のデキッコナイスさんの引越しを手伝ったのですが
そこで僕の所有していないオウムコミックを見つけたので譲って頂きました。



「AUM COMIC」
こちらは、一般書店で販売されたものでも、街頭配布されたものでもなく
オウムが運営していた「サティアンショップ」にて販売されていた物のようです。

内容はいつもと変わらない感じ(悩んでいる人がオウムに入信して成功するという)。



オウムの関連書籍等に関しては「ジ・オウム サブカルチャーとオウム真理教」という
執筆陣がオウムなみに危険(破防法が適用されてもおかしくないメンツ)な書籍にて
宇川直宏さんが、他宗教の資料も交えてもっと深く解説しております。そちらも必読です。